現在、日本では、妊婦さん 10 人がいるとすると7人は自然分娩、1人は吸引分娩や鉗子分娩といった、器械を用いた経膣分娩、残りの2人は帝王切開です。
出産では 「始まってみないと分からない」という現実もあり、お産の途中で母子の安全のためにお腹を切って赤ちゃんを急いで取り出すことがあります。これを緊急帝王切開と言います。
予定帝王切開と緊急帝王切開はほぼ半々といわれていますから、10人に1人が緊急帝王切開で子どもを出産しているのが現状です。 予想していたより多いな、 と思った人も多いのではないでしょうか。
ハイリスク妊婦では経膣分娩が危険と予測される場合、予定帝王切開が計画されますが、 妊娠経過が順調な場合でも、 帝王切開は決して他人事ではありません。 そして、 ローリスク妊婦の場合、 分娩前に誰が緊急帝王切開となるかを予見することはとても難しいのです。
そんな帝王切開分娩の現状を理解してください。